研究開発では,様々な文献から有益な情報を抽出し,それらを評価・統合して,新しいビジョンを作っていきます.近年,インターネットや検索法の発達によって,非常に多くの情報にアクセス出来るようにはなりましたが,逆に,それらを活用することにおいて,新たな課題が生じてきています.つまり,情報らしきものは集まったが,それらの意味や総括的な情報が得られにくくなってきているのです.
弊社でも当初は,集めた文献を分野別にフォルダーで管理するような方法を用いていました.しかしながら,このような方法では,集めた文献を効果的に利用することは困難です.そこで,文献のメタ情報を管理する仕組みを導入し,これによって初めて9000件を超える論文を有効に活用できるようになりました.具体的には,zotero や Mendeley などのオープンソースのシステムを用います.これらは,free ですが,極めて強力で使いやすいシステムです.
これらのツールは,協働作業で特にメリットを示します.論文 Data Base は,これらのデータをフィルター(発行年=2005年以前)たもの千数百件を表示しています.データベース上で,フィルターしておけば,この表示のための wordpressページ上のコマンドは僅か1行ですみます.このように,データベースにあつめた情報を使うという点に関しても,これらのツールは非常に有用です.
いろいろな所でお勧めしていますが,導入には多少の壁があるようです.そのため,これらのリソースを用いて,文献データベースを構築するための支援サービスを開始しました.文献が溜まり運用が始まれば,後は慣れていくだけです.そこまでのサポートを行います.これらを利用して,より効果的な情報収集を行って頂きたいと考えています.
詳しい内容については,お気軽にお問い合わせ下さい.